簿記論に合格した2016年。次は財務諸表論を選択しました。
当時の状況
- 上場会社の財務経理部として勤務
- 専門学校へ通学(TACにてビデオ受講)
1年に1科目ずつの受験にした理由
基本的には、1年に1科目ずつの受験と決めてやっていました。理由は失敗経験からです。税理士試験の勉強を始めた2年後に財務諸表論と消費税法の2科目を受験しましたが、仕事もフルタイムでやっていました。当時は、上場企業の経理をしており、四半期決算ごとの残業は当たり前でした。結局復習が追い付かず、消化不良のまま本試験を迎えてしまい、当然ながらその年は2科目とも不合格。その経験から仕事と税理士試験の勉強を両立させるためには、1年に1科目ずつの受験にしようと決めました。税理士試験は、年に1回の8月にしか行われない試験です。そのため、1科目受験ではもったいない気もしますが、結果的に自分は1科目に集中することが出来たのでよかったと思っています。
財務諸表論の計算
計算については、簿記1級と簿記論にて学習範囲をほぼカバーできていたので、そこまで苦労することはなく、スムーズに学習できました。直前期の5月までは、授業を受ける→問題集を3回程度解きなおすのペースで進めていました。計算は、高得点を求められるので、ケアレスミスをしないためと感覚を鈍らせないために、直前期である5月以降は、一日一回は総合問題を解くようにしていました。総合問題は試験日までに5-6回は解きなおし、計算ではほぼ満点をとれるまで復習を繰り返しやることが大切かと思います。
財務諸表論の理論
自分は財務諸表論の理論が好きでした。実務では、何気なく仕訳入力をしていますが、その仕訳の科目がなぜそうなるのか、科目の意味まで落とし込みが出来たからです。とはいえ、好きと合格するは別問題。直前期の5月からは、専門学校からの理論集(理論マスター)を週に1回ペースで繰り返し、暗記しながら読むことを試験直前まで続けていました。当時は、通勤のため片道40分程度電車に乗っていたので、電車に乗っている時間は理論マスターの暗記に時間を充てていました。
勉強時間の習慣化
簿記論に合格したあたりから自分の勉強スタイルが身についてきました。これは、税理士試験に5科目合格する2022年まで続けていました。
朝に1時間半、通勤時間の全て、お昼に40分、夜に1時間というサイクル。平日と休日はあまりスタイルを変えずに、毎日淡々とやることを心掛けていました。そうすることで勉強習慣を身につけることができ、今でもそれは活きています。
財務諸表論は2017年に合格。ここから税法との戦いが始まっていきます。