税理士試験合格体験記~所得税法~

2021年に消費税法に合格し、最後の5科目目は所得税法を選択しました。結果的には運良く1年目で合格し、私の税理士受験生活10年を終わらせることが出来ました。

当時の状況

  • 税理法人勤務(5年目)
  • 専門学校は自宅にてWeb受講(TAC)

所得税法を選択した理由

最後の5科目目は、所得税法か相続税法のどちらを選択するかどうか9月の授業が始まる直前まで迷いました。結果的に所得税法を選択した理由は、

  • 実務では個人の確定申告も毎年やっており、相続は実務で携わっていなかったため、実務との関連性重視したこと。
  • 法人税、消費税、所得税と国税の税収のトップ3をおさえたかったこと

です。過去に受験した法人税法や消費税法でも実務をやっていたため、学習をしていくうえで理解が早かったと感じました。実務をしていても、これはあの時に講師の先生が言っていた論点だなということもありました。逆に授業を受けていて、これはあのお客様の実務でやったなということもあり、実務と試験勉強での相乗効果が図れたことも多くあり、所得税法を受験することにしました。

ボリュームは多いが法人税よりは広く浅く

専門学校の授業は週に2回ペース、理論マスターも70~80題と所得税法もボリュームが多い科目です。法人税と所得税を両方受験してみて、法人税は深く、所得税は広く浅くという感覚でした。そのため、所得税は論点は確かに多いですが、各論点の基本項目をきっちり抑えて繰り返し復習することで、十分試験で戦うことができます。

また、所得税はその収入の性質により10個の所得に分かれます。その10個の所得の中でも、学習範囲が広いのが事業所得と不動産所得です。ただ、この2つは法人税を受験していたことで、かなりの範囲が学習済みとなって理解が早かったため、1年で合格できたのだと思います。相続だったら1年で合格できていなかったかもしれません。

最後の科目まで理論攻略の近道は分からず・・・

法人・消費・所得と3つの税法をやってきましたが、理論問題は試験直前まで苦戦しましたし、不安でした。理論マスターを一語一句暗記するのに精一杯で、試験1か月前でも全然覚えられていない焦りも毎年のようにありました。また、応用問題が出たらまったく手が出ずということもざらにありました。それでも合格できたのは、試験開始直前まであきらめなかったからだと思います。たとえ合格する可能性が低くても、試験直前まで理論マスターにかじりついていました。受験中は365日理論マスターを見ていたと思います。「見るか、ぶつぶつつぶやく→覚える→忘れる」の繰り返しを少しでもスキマ時間があればやっていましたし、地道に毎日継続していきました。結局理論に近道はないのかなと思います。

大学時代の中途半端にあきらめてしまった会計士試験の時の自分を超えられた

大学時代に会計士の資格取得を目指し勉強していましたが、中途半端にあきらめてしまったという思いが、自分の中でずっとありました。ただ、税理士試験に合格しきることで、過去の中途半端にあきらめてしまった自分を超えられたように感じ、成長できたと実感しています。

税理士になっても勉強の日々

税理士は試験に合格したからといって、もう勉強しなくていいとはなりません。

税制改正も毎年ありますし、実務をやっていると税理士試験で勉強していないことも多く出てきます。また、税理士試験で選択しなかった税法科目についても、お客様から質問されることも多くあります。そのため、税理士試験が終わっても日々の勉強が必要なことを実感しています。

税理士資格は実務との関連性が非常に深い資格だと勉強をしていて思います。10年間の勉強は決して無駄にはなりませんでした。自信をもってお客様からの質問に答えることができますし、税法という法律を体系的に学ぶことで全体の仕組みや流れがわかるようになりました。お客様からも税理士として見られるようになるので、プレッシャーではありますが、頼られていると実感できることもあり、やりがいにつながっています。税理士資格を本気で目指す方の参考になれば幸いです。