今回は、今の税理士となった原点で、最初に会計や簿記に対して興味を持ったきっかけについて書いていきます。
本屋で仕事図鑑をふと読んでみた
子どもの頃は長野県の上田市で育ち、高校2年生までは会計とは無縁の中で生活してました。会計に出会ったきっかけは、大学進学にあたり、学部選びをするときのことです。文系でしたので、経済学部や経営学部あたりに進もうかなとなんとなく考えていました。当時は、将来の夢や具体的にやりたい仕事のイメージがなく、どのように大学での専攻を決めればいいかさっぱり分からなかったのです。
ある日、ふらっと本屋に立ち寄ってみました。そこで手にしたのが、学生向けに仕事や職業が一覧で紹介されている本で、目についたのが「公認会計士」。国家資格という手に職があり、若いうちから大きな企業を相手に活躍できそうな仕事っていいなと感じました。結果的に公認会計士にはなれませんでしたが、その本を見ていなければ、今は税理士になっていなかったかもしれません。
大学と専門学校のダブルスクール、そして挫折・・・
大学で横浜に上京し、経営学部会計学科に進みました。頭の中は公認会計士のことがあり、大学1年生から専門学校にて公認会計士の学習もスタートしました。今思えば、公認会計士という言葉に惹かれ、その膨大な学習量や学習ペースをよく考えないまま始めてしまいました・・・そのため1年後に授業についていけずに中途半端に専門学校に行くのを辞めてしまいました。今考えると、
- 上京したてでの生活環境の変化
- 大学という学びの変化
など大きな変化があるにもかかわらず、大学と専門学校を両立できると過信してしまったかなと。その反省を活かし、税理士試験の受験時代の時も、仕事と家庭と専門学校の両立を第一優先に考え、無理をしないで続けることを意識していました。
公認会計士はあきらめたが、簿記の楽しさに気づく
結果的に公認会計士の勉強はやめてしまいましたが、大学が会計専攻ということもあり、多くの会計の授業を受け学ぶことが出来ました。そこで、数字がぴったりと合うことの気持ちよさや、数字で会社の状態が分かることに魅力を感じていきました。結果的に簿記の勉強が好きになり、簿記3級から始め、社会人になってからも簿記2級、その後の1級まで勉強を続けることができました。簿記1級は難易度も高く、2回不合格でしたが、とにかく毎日学習を継続することを意識し、習慣化できたことで、なんとか3回目で合格をすることが出来ました。当時は、上場会社の経理に所属しており、実務との関連性も深く、非常に役立てることが出来ましたので、簿記1級まで取得してよかったと感じています。
簿記1級を取得したことを機に税理士の道へ
簿記1級を取得し、さらに勉強を進めたいと考えた時に、公認会計士と税理士が選択肢としてありました。税理士は、1科目ごとに自分のペースで取得していけると感じ、そこから税理士になるための勉強をスタートしました。そこから毎年9回税理士試験を受験し続け、なんとか税理士試験に合格することが出来ました。
高校生の時に公認会計士という職業に興味を持たなければ、会計や簿記の楽しさに気づくこともありませんでしたし、税理士にもなることもなかったかもしれません。