きっかけとなった言葉

まだ現在は所属税理士の立場ですが、年内に独立開業に向けて準備をしています。

独立開業。税理士の資格を取得すれば、誰しもが一度は考える道です。税理士資格を取得する前から独立しようと考えている方もいますが、私はそうではありませんでした。

私が独立開業をしようときっかけとなった言葉があります。それは、日経新聞のコラム「サッカー人として」として掲載しているキングカズこと三浦知良さんのある日の記事の言葉でした。それは、

人間として一番成長できるのは、おそらく一番苦労する道

という言葉です。

三浦知良さんは今年56歳で、ポルトガルへの海外挑戦をしています。これだけ有名になれば、おそらく日本で悠々自適に生活していくことができるはずなのに、あえて一番苦労する道を選択しています。成長するためにあえて大変な道を行く。この記事に心を動かされました。自分も今の恵まれた環境に居続けることよりも、あえて独立開業という道を選んだほうが、大変だけれども、人間として成長できるのではないか、と思い独立開業を決心しました。また、この記事にはもう一つ勇気づけられる言葉があり、それは、

不安と期待の中にいられるのは幸せなこと

という言葉です。

独立開業に向けて、「お客様にどのように選んでいただけるか」「自分の価値ってなんだろう」と日々不安になったり、一方で独立後の開業税理士の先輩方の話を聞いたりして期待をしたり、不安と期待が表裏一体の日々です。これはサラリーマン時代にはあまり経験がないことですが、何も変化がない日々よりは不安と期待がある日々を経験できることは幸せなことだとこの記事を読んで思うようになりました。

改めて言葉の力は偉大だと感じます。税理士として、物を扱う商売ではないので、ますます言葉というものを大事にしていきたいと感じています。また、言葉で経営者を勇気づけられるような税理士になっていきたいと思います。