1.前書き
税理士を探すとき、まず気になるのは料金ではないでしょうか。
できるだけ費用は抑えたい。これは経営者として自然な感覚です。
実際、税理士に依頼する内容が
・会計入力
・申告書の作成
・納税額の計算
だけであれば、税理士報酬は「必要経費」として考えられるかもしれません。
ただ、私は日々経営者の方と話す中で、税理士報酬はそれだけでは捉えきれないと感じています。
2.矛盾・違和感の発見
経営の現場では、数字だけを見ても答えが出ないことが多くあります。
・売上は増えているのに、不安が消えない。
・利益は出ているのに、このままでいいのか迷う。
・数字は悪くないのに、なぜか苦しい。
こうした場面では、単に「数字がどうか」だけではなく、
- その数字をどう受け止めているか
- 何に不安を感じているか
- 本当はどうしていきたいのか
が同時に存在しています。
つまり、経営者の中では
数字・感情・理想
が必ずしも一致していないことがあります。
ここに私はいつも違和感を持ちます。
数字は出ている。
でも本人は納得していない。
利益はある。
でも意思決定には迷いがある。
このズレを扱わないままでは、税理士との面談が単なる「報告の場」で終わってしまいます。
3.思考の再構築
では、税理士の役割は何か。
私は、正確な会計処理や申告を行うことは大前提だと考えています。
そこは専門家として当然求められる部分です。
ただ、それだけなら「処理」で終わります。
経営者が本当に必要としているのは、
数字の説明そのものだけではなく、
「その数字をもとにどう考え、どう判断するかを整理すること」
ではないかと思うのです。
たとえば、
• 売上が増えたのに素直に喜べない理由
• 利益が出ていても将来不安が消えない理由
• 法人化、人の採用、値上げなどで迷う理由
これらは、数字の知識だけでは片づかないテーマです。
だからこそ、税理士報酬を単なる「コスト」と見るのではなく、
経営判断の質を高めるための投資
と捉える視点があってもよいのではないかと思います。
ここでいう投資とは、節税額だけのことではありません。
• 頭の中が整理される
• 判断基準が明確になる
• 不安の正体が言葉になる
• 次に何をすべきかが見えてくる
こうした変化も、十分に価値のあるものだと私は考えています。
4.更新
このように考えると、税理士を選ぶ基準も少し変わってきます。
「安いか高いか」だけでなく、
• 自分の考えを整理できるか
• 数字の背景まで一緒に見てもらえるか
• 経営判断の迷いも相談できるか
という観点が加わります。
税理士報酬を支払い手数料として見るのか。
それとも、自分の経営判断を整えるための投資として見るのか。
この見方が変わるだけで、税理士との関わり方も大きく変わります。
私は、数字を整えるだけでなく、
経営者が数字・感情・理想を分断せずに意思決定できるよう支えることに価値があると考えています。
その意味で、
税理士報酬は単なるコストではなく、経営の更新のための投資になり得る
これが今の私の考えです。
5.あとがき
税理士を安さだけで選ぶことを否定するつもりはありません。
ただ、もし今のあなたが求めているのが、申告作業の外注だけではなく、
数字をもとにより良い意思決定をしたいということなら、
判断基準は少し変わってくるはずです。
数字を整えるだけでなく、
その数字をどう受け止め、どう次の一歩につなげるか。
そこまで一緒に考えられる関係をつくれたら、税理士報酬の意味も変わります。
もし、
• 数字の説明だけでは物足りない
• 経営の迷いも整理したい
• 税金だけでなく、意思決定の質も上げたい
そう感じている方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。
数字と想い、その両方を大切にしながら、一緒に考えていければと思います。