今回は、消費税の確定申告の流れについて書いていきます。
【申告期限】法人は決算から2か月以内、個人事業者は3月31日まで
法人の場合は、法人税の申告と同様で、決算から2か月以内に確定申告と納税をする必要があります。ただし特例があり、法人税申告書につき、税務署に対して申告期限延長の届出を出している場合で、消費税についても申告期限の延長届出書を提出した場合は、決算から3か月以内となります。
個人事業者の場合、所得税は3月15日が期限ですが、消費税は3月31日が期限となっています。
期限に遅れると延滞税などのペナルティがかかりますので、遅れないように注意しましょう。
【計算単位】法人は事業年度、個人は暦年
どの期間の単位を計算して申告書を作っていくのかですが、税務署に対して期間を短縮する届出をしていない限りは、
法人→事業年度ごと
個人→1月1日から12月31日まで
となります。インボイス制度により、今まで免税事業者がインボイス登録をすることで10月1日より課税事業者となる場合の最初の申告ですが、
法人→2023年10月1日~決算日まで
個人→2023年10月1日~2023年12月31日まで
の期間について、申告と納税をしていくこととなります。そのため、会計ソフトには、9月30日までは免税事業者として、10月1日からは課税事業者としての仕訳入力が必要となってきます。また、消費税の計算方法も
- 本則課税
- 簡易課税
- 2割特例
と納税額が有利になるような選択をしていく必要があります。
確定申告の流れを知ることで、あらかじめ納税予測などをすることができ、資金繰りを把握するための参考となりますので是非覚えておきましょう。